帰国子女の中学受験④ 中高一貫校その1

中高一貫校で帰国子女を受け入れている学校の数はかなり多いですので全てを調べることはできません。ここで、学校を選ぶ際に忘れてはいけないことがあります。それは、実際に通うのは自分ではなく子供だということです。

当たり前だろ!ってことなんですが、中高一貫校だと中学1年から高校3年の6年間も通うことになるため、子供でも無理なく通える範囲にあることが前提条件となります。私は帰国時にどこに住むか決まっていないので、住みそうな場所を想定し、ざっくりした範囲で考えたいと思います。ここでは、東京都内の山手線の中から南西方面としておきます。では、私が気になった学校を受験日順に記載します。(長くなるので「その1」では受験日が12月までの学校を記載します。)

 

 ①広尾学園小石川中学校(共学、最寄り駅:千石)

2018年から村田女子高が広尾学園と教育連携。2021年に中学校を開設、共学化して改称。広尾学園の校長先生をはじめ、数名の先生がこちらに移籍したようです。本科コース、インターナショナルコースを設置したのも広尾学園と同じ。インターナショナルアドバンスグループの試験科目は英算国だが算数も英語で出題される。まだ実績はないが、学校の説明では「広尾学園がもう一つできたと思ってもらえれば」とのこと。進学指導も広尾と連携して・・・と書いてありました。初年度からかなりの人気だと聞きました。

 

②暁星中学校(男子校、最寄り駅:九段下)

 カトリックの学校。幼稚園から高校まで。小学校お受験はペーパーテストの最難関らしい。中学はフランス語必修。文武両道でサッカー部は全国レベル(スポーツ推薦等はなく、一般生だけのチーム)。英語は中学3年生からレベル別授業になる。受験科目は英算国。お受験の名門だからか、医学部への進学が多いようです。また、歌舞伎俳優等の芸能人の出身校としても有名。

 

③東京都市大学付属等々力(共学、最寄り駅:等々力)

 2009年に東横学園女子が武蔵工業大学と統合し改称。翌年から共学化。時間管理能力と自学自習力を強化するため独自ツールで計画立案と時間管理を徹底する。中学3年間は給食がある。英語は取出し授業があり、中3からは英語に特化したクラスが設置される。受験科目は国または英、算、作文。帰国枠ではないですが英語1科目入試もあります。

 

④宝仙学園中学校共学部理数インター(共学、最寄り駅:中野坂上)

真言宗の学校。もともと女子校だったようですが、2007年に共学部を設置し、その後女子部を廃止。理数インターというのは理数的思考とコミュニケーション、プレゼンテーション力を育てる新教科で専門教科の異なる教師のチームティーチングとのこと。入試は色々なタイプがあり(読書プレゼン入試とか)、帰国生用も海外在住者用の世界スカウト入試、日本入試がある。日本入試は算、英または国の2科入試と書類選考と面接のみの入試がある。

 

⑤広尾学園(共学、最寄り駅:広尾)

 2007年に順心女子学園が共学化して改称。英語教育が特に強化されている。インターナショナルコースのアドバンスグループ(AG)では国語と社会の一部を除き、英語で授業が行われる。他のコースでもネイティブの授業が多く取り入れられている。AGの受験科目は広尾学園小石川と同じで英算国。算は英語での出題。それ以外のコースは国算。

 

まだまだあるので次回に続きます。