帰国子女の中学受験⑥ 志望校の判断基準は?

さて、帰国子女の中学受験③から⑤で気になる帰国子女受入校を書き出してみましたが、どの学校を志望校にするか初めに考えておきたいと思います。志望校選定はもっと先でいいと思うかもしれませんが、帰国子女受験においては学校ごとに試験内容が大きく異なり、科目が違ったり同じ科目でも出題内容が全く違ったりします。ざっくり分けただけで以下のような違いがあり、パターンは様々です。

・受験科目:英算国or算国or英算or英

・エッセー、作文の有無

・一般生と同じ問題or帰国生用に難易度を落とした問題

・面接:個人or親子or集団(通常面接orグループディスカッション)

これらの組み合わせだけバリエーションがあるので、どんな学校を目指すのかある程度先に決めた方が取り組みやすいというのはお分かりいただけるのではないでしょうか。

 

では、何を基準に志望校を絞っていくか?

最初は偏差値と大学進学実績を高い順にみていって、入れそうなところを志望校にすると思っていました。でも、いろんな学校の特徴を見ていたら偏差値だけで選んじゃダメだってことがわかってきました。やっぱり、子供の特性に合わせることが一番大切だと思うんです。つまり、教育理念、中学高校の6年間でどのように生徒を育てたいか。これがはっきりしていて、共感できればいいと思うのです。もちろん理念だけ立派でも取り組みがしっかりできていなければダメですけどね。

教育理念のほかに何を学校選びの軸とするか、いろんな切り口があると思います。

①大学付属vs中高一貫

②男子校vs共学

③新興vs伝統

④宗教vs無宗教

 他にも、場所、施設、制服、登校時間、土曜授業の有無、校則などなど、6年間通うとなると細かい差でも気になってきます。

親目線から見ると、学費、寄付金、食堂の有無、PTA組織などなど、気になるところです。

そして、入学難易度や進学実績ももちろん重要です。親心としてはなるべく偏差値の高い学校、進学実績のいい学校を勧めたくなってしまいますが、、、

まずは①の大学付属vs中高一貫ですよね。どちらをメインにするかで対策は大きく変わります。次回以降で考えます。