帰国子女の中学受験⑲ 受験校の決め方は?

①一般的な受験校の決め方

中学受験で第一志望に合格する割合は、3割程度といわれているようです。これは、自分の学力よりも偏差値で5~10程度高い学校を第一志望としているケースが多いからだそうです。そりゃ受かりにくいですよね。。。

で、第2志望校を自分の偏差値と同じぐらい、抑えの第3志望校を偏差値5~10程度低い学校とするのが一般的だそうです。また、東京神奈川の受験が2月1日から始まるため、その前の1月に受験できる埼玉や千葉の学校を練習校、最悪のケースである全落ちを防ぐための御守り校も含め、5校から7校を受験する方が多いそうです。また、2月1日の午前午後の受験結果次第で2月2日以降の受験校を組み替えるような戦略を考えるご家庭もあるそうです。

②帰国子女受験の受験校の決め方

では、帰国子女受験はどうでしょうか。

まず、一般受験と違って、受験日が学校ごとにバラバラです。そのため、2月1日から4日の間に勝負するというような短期決戦ではありません。早い学校は10月か11月ごろから始まり、一般受験と同日受験の学校もあるので2月上旬まで約3か月の長丁場です。この間、受けようと思えば10校程度は受けられますし、もっと詰め込もうと思えば20校ぐらい受けることは可能です。

ですが、英語のみで受験する学校と国算2科目の学校を両方受験するのは負担が大きいでしょうし、校風が全く違う学校を組み込むと、目指す学校像がボケてモチベーションが上がらないのではないでしょうか。

費用面も考えなければなりません。受験料だけでもだいたい3万円ぐらいはかかりますので、10校受ければ30万円近くかかります。また、入学金も30万円ほどが一般的なので、タイミング次第で実際には入学しない何校かに入学金を払ったら受験だけで100万円以上が必要になってしまいます。

ですので、子供との話し合いでは、第一志望校を決めて、校風が似ているところを第2志望、第3志望として探しておくという方法にしたいと思います。とはいえ、一般受験と同様に全落ちは避けなければなりませんので、親としては、より受かりやすい学校で子供と合いそうな学校を何校か探しておけばいいかと思います。そうすると、やっぱり7校前後受験することになるのでしょうか。

今から節約します。。。。

 

③話し合う項目

さて、これまで帰国子女受入校について何校か調べてみました。年も明けて、塾では2月から5年生の講習が始まるので、その前にどんな学校を目指すのか子供と話してみようと思います。

まず、本人も英語力は保持したいと思っているようなので、次のような選択があることを説明します。

・国際クラス

・一般生と同じクラスで取出し授業

 

国際クラスを目指す場合、選択肢は限られていてわかりやすいと思います。広尾AG、広尾小石川AG、攻玉社ぐらいでしょうか。前2者は英語以外の授業もほとんどが英語なので、日本語がちょっと心配です。塾の先生は「攻玉社は中学3年間クラスが変わらないので結束力がありとっても楽しそう」とおっしゃっていましたが、フィットしなかった場合は3年間辛いだろうなぁ、、、と考えてしまいます。

どちらにしても、国際クラスのある学校を選んだ場合は英語重視の受験勉強となります。また、広尾系と攻玉社では校風が全然違うと思うので両方を志望校にするのはどうなんでしょうか?。

その他の場合は取出し授業のある学校を目指すことになるわけです。こちらは2科目受験の学校もありますが、基本的には3科目バランスよく学習する必要があると思います。 

次に、男子校か共学校かについて、一応聞いてみます。6年間通うので結構大きな問題かと思います。この点については、まだ本人もよくわかっていないと思いますが、一応確認します。

また、部活は何をやりたいのか、どのぐらいやりたいのか聞いてみます。中高の部活って学生生活の中に占める割合が大きくなかったですか?部活を思いっきりできたかどうかは6年間の充実度にかなり影響すると思います。

制服については、学ランがいいとかブレザーがいいとかありますよね?でも、うちの子は服装に関心はなく、制服には全く関心を示さないので考慮外とします。

あとは、学校の教育方針等を説明してもなかなか分かってくれないと思うので、どんなイベントがあるかを説明して、雰囲気を感じ取ってもらう程度でしょうか。

親としては当然進学実績も気にしていますし、費用、お弁当が必要かも考慮したいところです。このあたりは、子供に言ってもよくわからないでしょうし、ざっくりした説明に留めます。

行きたい学校ができてくれれば少しは勉強と向き合えるようになるかも、と期待しています。