帰国子女の中学受験㉑ 妹のこと

帰国子女の中学受験①から⑳まで、長男の受験について考えてきましたが、長女が現在小学校1年生なのです。まだまだ自由気ままに生活していますが、帰国のタイミング次第で長男と同様に帰国子女枠での中学受験が可能かもしれません。そこで、長女のためにいつ帰国するとどの学校が帰国子女枠で受験できるのか、ちょっと見てみようと思います。

検討するのは直近の募集要項の帰国後何年以内から帰国子女枠の受験が可能かという点のみです。まぁ、帰国のタイミングはこちらの都合を無視して勝手に決まってしまうので、今調べても意味ないんですけどね。。。

 

まず、驚いたのは制限なしの学校があるということです。海外で生活してなくてもOKなようです。もはや帰国子女枠とは呼べないかもしれません。

・洗足学園

今まで男子校と共学校を見てきた感覚だと、こういう枠を広げる学校は、受験生を多く確保したい新興校でちょっと偏差値低めな学校が多かったと思います。しかし、洗足といえば女子校なのに私でも知っているぐらいの知名度ですから、単に受験生確保が目的ではないのでしょう。偏差値も四谷大塚結果80偏差値で海城中学や広尾学園と同等です。

次に、海外に在住経験があれば滞在年数も帰国時期も問わないという学校。

・江戸川女子中学校

・鎌倉女学院中学校

さらに、海外在住経験が1年以上で帰国時期は問わないという学校。この在住経験1年が小学生として1年なのか、未就学児の期間も入れていいのかわかりません。ただ、現時点で要件を満たすことはほぼ確実なので気にしないことにします。

・カリタス女子中学校

・公文国際学園中等部

・桜丘中学校

聖ヨゼフ学園中学校

桜丘中学校は出願資格に「入学後、楽しく学校生活を送ることができる者」と記載されていました。なんだか、ほのぼのしてそうでいいですね。

さらに、帰国後5年以内なら受けられる、つまり2年生で帰ってもOKな学校もありました。

・桐蔭学園中等教育学校

・桐光学園中学校(2年生の1月帰国で受験可能)

 

私がささっと調べた中ではこんな感じです。具体的な期間と学校名を書くのはここまでにしておきますが、このように低学年で帰国しても帰国子女として受験できる学校もあることがわかりました。帰国子女枠で受験するために、現地校の同学年と同等の英語力をどうやって修得するかを考えておかないといけないですね。

なお、帰国後3年以内ならかなり多くの学校が受験可能となります。これは、東京私立中学高等学校協会が帰国子女を「原則として1年以上海外に滞在し、帰国後3年以内の者」と定めているからです。ですので、募集要項の記載としては、この協会の定義と同じ記載の学校が多いのです。

では、募集要項に記載されている帰国子女の要件について、厳格に適用されているのかというと、学校によってはそうでもないようです。要件に近い場合は相談するように記載されている学校も多いですし、そのような記載がない場合でも相談できる場合もあるそうです。実際、ある超有名校では募集要項に帰国後2年以内と記載されていますが「相談してくれれば1年生で帰国していても受験できます。」とおっしゃっていました。。。

逆に、厳格に適用している学校もあります。例えば海城中学校の募集要項では、4年生の7月1日以降に帰国となっていますが、現地校修了時期の関係で6月に帰国したというような場合は相談に応じるが、それ以外は認めないとおっしゃっていました。

 

結局は低学年で帰国しても受験できる学校はあるし、募集要項上の要件を満たさない場合でも行きたい学校があれば問い合わせてみれば受験できる可能性もあるようです。ですので、まずは英語力の維持向上と、行きたい学校探しが大切になるのかなと思いました。